zine: Tokyo 2020

Photographs, Text and Layout by Masato Ninomiya
Translated by Michael Normoyle and Yoshiko Furuhashi at M&Y Translations

Paper: ARAVEAL snow-white (TAKEO Co.,Ltd)
Print on demand (laser print) / Saddle stitch binding
Printing and binding by Graphic Corp. (Kyoto)

NOTE: オフセット印刷のようなクリアさや解像感と比べると、オンデマンドのレーザープリントは画像部分が少々粗くベタッと沈みがちになるのかな?と以前入稿したものでも思ったのだけれど、そんな中、印刷用紙で好きなのはヴァンヌーボ、ミスターB、アラベール。中でもアラベールは手触りと凹凸感がとても好きなので、手触りがイイから今回これでヨシとも思った。原稿上、一部修正するところがあるので、再度入稿して完成とします。
紙の「流れ目」も指定した上で裁断してもらう竹尾のインクジェットペーパーを用いて、他のものなどは自家製本してみたいとも思う。

 

Tokyo 2020’ Photozine: A5, 14 photos, 36 pages

 

Tokyo 2020

New: Short documentary series “Tokyo 2020” (14 photos)

“You keep that,” said my dad. It was a copper medal commemorating the 1964 Tokyo Olympics, which were held before I was born. He told me that the start of shinkansen rail services was timed to coincide with the Games, and that sales of the colour TV sets that replaced black and white ones went through the roof. The second Tokyo Olympics was planned to take place 56 years after the first, in 2020. But the Covid-19 pandemic broke out at the start of the year, and the Games were rescheduled for 2021. The global coronaviruscrisis remained unresolved, however, and cities in Europe and America went into lockdown. In Japan, where the law does not allow lockdowns, states of emergency were repeatedly declared in the major cities. In April 2021, Tachikawa Sougo General Hospital, a medical facility in one of Tokyo’s suburbs, posted messages in its windows warning that it was at the limit of its capacity to treat patients and calling for the Olympics to be cancelled. At present, with three months to go before the Games are due to start, the majority of Japanese citizens are still unvaccinated, while the Japanese government’s line is that the Olympics will go ahead.

This short documentary series is intended to allow us in future to look back on the once-in-a-lifetime year of the planned Tokyo OlympicsI plan to submit these photographs to Covid Pictures, a photo archive project created by Oregon, USA-based artist Jennifer Timmer Trail.

Translated by Michael Normoyle and Yoshiko Furuhashi at M&Y Translations (Buckingham, UK)

 

「これを持っておけ」と父は言った。それは私が生まれる前の1964年に開催されたオリンピック東京大会の記念銅メダルだった。父からはオリンピックの開催に合わせて新幹線が開業したこと、白黒テレビに代わってカラーテレビが爆発的に売れたエピソードを聞いた。1964年から56年後の2020年、再び東京でオリンピックが開催されることになった。しかし、2020年初頭、Covid-19によるパンデミックが発生し、二度目のオリンピック東京大会は翌年に延期された。その後もコロナウイルスによるパンデミックは全世界で収束せず、欧米各国では都市封鎖が行われ、法律でロックダウンが出来ない日本では主要都市を中心に度々緊急事態宣言が発令された。2021年4月、東京郊外の立川総合病院は、医療キャパシティの限界とオリンピックの中止を訴えるメッセージを窓に貼り出した。オリンピック開催予定の3ヶ月前、この時点で日本国民の大多数はまだワクチン接種が出来ておらず、日本政府はオリンピックの開催を宣言していた。

この短いドキュメンタリー・シリーズは、私の人生で一度しかないであろうオリンピック東京大会開催予定の年を将来振り返られるようにすることを目的としています。

*Tokyo 2020 (14 photos)  | zine原稿制作中

 

Borderland Part II

Add 8 photos: Series “Bordeland” 2019 – ongoing

These photographs are part ofBorderland”, one of my photo archive projects. I live in the city of Sagamihara (Kanagawa Prefecture), where the US Army Sagami General Depot is situated. In 2014, 17 of the depot’s total 214.4 hectares were returned to Japan. A local pro soccer team is planning to relocate its home stadium to this area. There are also plans to construct an extension of the Odakyu Tama railway line and a new station underground here. What this currently unused site will look like in the future is very hard to imagine. Recording this landscape as it changes will require a long (10-year) time-frame. Since the end of the War in 1945, Kanagawa Prefecture seems to have experienced an influx of American culture, as the US Army’s presence has brought jazz, surfing, surf music, movies, hamburgers, entertainment, art and the like to Shonan coast and even the central area of the prefecture where I live.

Translated by Michael Normoyle and Yoshiko Furuhashi at M&Y Translations (Buckingham, UK)

 

Borderland」に追加した8枚の写真について: これらは、私の写真アーカイブ・プロジェクトのひとつ「Borderland」に関連した写真です。私が住む神奈川県内には米陸軍相模総合補給廠があり、2014年に214.4ヘクタールのうち17ヘクタールが土地返還されました。将来この場所には、地元のプロ・サッカーチームのホームスタジアムが移転される計画となっており、さらには、小田急多摩線が延伸され、地下に新たな駅が建設される計画となっています。現在の手付かずの土地からは未来の風景を想像するのはとても難しいですが、移り変わっていく風景を記録していくには10年単位の長い年月が必要です。そして、神奈川県の文化に目を向けると、1945年の終戦以降、湘南海岸を始め、この県央地区でも、ジャズ、サーフィン、サーフ・ミュージック、映画、ハンバーガー、エンタテインメントやアートなどのアメリカ文化が米軍を通じて入ってきたそうです。

*現在も土地返還された部分でも立入禁止です。従ってフェンス越し、幾つかはカメラを持った両腕を上に伸ばしてフェンスの上からノー・ファインダーで撮っています。また、現役米軍基地は許可なく立入及び撮影することは出来ません。

In Conversation With | Hidden Histories Exhibition
Landscape Stories Magazine blog | Masato Ninomiya
My website ‘Note’ (May 2020)

 

Shortlisted: URBANAUTICA INSTITUTE AWARDS 2020

 

I am so glad my photo project ‘Coastline’ is shortlisted at URBANAUTICA INSTITUTE AWARD 2020 (Category: Anthropology and Territories). Thank you to Editor-in-Chief of URBANAUTICA and Jury Steve Bisson (Asolo, Italy).

イタリアのURBANAUTICAによるコンペティション 、URBANAUTICA INSTITUTE AWARDS 2020のショートリストに「Coastline」シリーズが入りました(カテゴリー: 人類学、領域)。2010年から見てきたURBANAUTICA、今回受賞を逃しても最終選考ショートリストに入ることが出来て大変嬉しいです。以下のリンクにWinners / Shortlisted projects / Special mentionsのそれぞれに選ばれた方々のプロジェクトとステートメントが掲載されています。よろしければチェックしてみてください。よろしくお願いします。

Winners, Shortlisted projects and Special mentions:
▶︎ URBANAUTICA INSTITUTE AWARDS 2020

 

Column: Goldenrod group zine

「zineというものを知っている?」

13年前の2008年、印刷出版大手に勤務する友人からそう聞かれたとき、身の回りではまだ聞き慣れないものだったと思います。当時その友人と都心をぶらつき、僕は林央子 (Nakako Hayashi) さんによる「here and there」というzineをブックショップで手に取りました。ホンマタカシさんなどが参加されていて、しかしそれは写真に特化したものではなく様々な記事が収められているアート誌、グラフィックデザイナーによる先鋭的な試みなども形にしているインディあるいはzineならではの刊行物でした。

 

当時もうひとつ「All things ordinary」という写真に特化したアメリカL.Aのグループzineを購入。そのキュレーション傾向は、一見すると当時世界的流行でもあったガーリーカルチャーに沿っているように見えて、掲載アーティストのクレジットにはBryan Schutmaatの名もありました。グループzineの役目は、キュレーションした作家作品をグローバルに紹介すること。レイアウトはオーソドックスに作品掲載のみに注力されています。そうした媒体の楽しいところは、知る人ぞ知る作家がこんなところに!と発見できたり、この作品良いなと作家名を調べてみると、実はその世界では著名な人だったなど、まるで辞書や図録のように知見を得るきっかけになることかもしれません。それらzineの特徴は広告収入を得ておらず、商業目的ではないところです。

グループzine、後者の主にアメリカの「文化」にコミットメントできたらと夢のひとつを持っていました。昨年それが叶って掲載されたポートランドのIncandescent、そしてニューヨークのGoldenrod Issue 01も海を渡って無事に先日届いて、現時点では100部のうち残りは11部とアナウンスもありました。その動画化と公開の許可を得られましたのでご覧頂ければ幸いです。RoslynとGraceに感謝。

▶︎ Goldenrod group zine Issue 01: Online shop

(Movie via my Vimeo / Copyright ©︎ by the artists and Goldenrod Editions)

 

Landscape Stories Magazine | Coastline

My photo series “Coastline” has been featured on Landscape Stories Magazine blog (LS30 | Archive – Memories of the Future). Thank you to Editor-in-Chief of Landscape Stories Magazine Gianpaolo Arena (Treviso, Italy) and Social media editor Sara Spinelli (Milano, Italy) for featuring my work.

イタリアのコンテンポラリー・フォトグラフィ・マガジンLandscape Stories Magazine blogに「Coastline」シリーズが掲載されました(12 photos + Project statement)。よろしくお願いします。

*このシリーズのステートメントはバーミンガムのM&Y Translations (Michael Normoyle & Yoshiko Furuhashi) 様に英翻訳して頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。

 

Column: HIDDEN HISTORIES exhibition by ICW

今年、In Conversation Withが立ち上がった直後、全世界はコロナウィルスによるパンデミックに突入し、欧米の街は軒並みロックダウンされました。屋外で活動出来ない閉塞感の中、すぐに全世界の写真家達とビデオ会議を始めて、各国の写真家達のポートフォリオや対談の様子をオンラインでシェアし始めたのがICWの創始者Michaela NagyidaiováとKristina Sergeevaでした。ICWの名称は、コロナ禍を迎えて新たな意味を持ち始めたように僕には感じられました。

ICW創始者二名が個々に制作しているドキュメンタリー・フォトシリーズ、そこに内包されている要素をワードとして抽出し、それを公募のテーマにして、世界中の写真家達とコラボレーションを始めたところにも僕はすぐに興味を持ちました。その特定ワードに基づく様々な見解や新たに知り得た各国の歴史などを共有、学びの場にしているところがユニークで、まるで美大の通信教育部のような面白い試みにも僕には思えました。それを彼女達は「ビジュアル・ディスカッション」と呼んでいます。

 

ICWの公募は、Family Spaces、Getting By、今回のHidden Historiesで三回目。バーチャル・リアリティを用いた展示は初の試みです。ロックダウンされていた欧米各国の状況とコロナ対策、世界中の写真家達との国境を越えたコラボレーション、新たな体験や鑑賞方法など、バーチャル・リアリティを用いた経緯はその他にも、VRプラットフォームやアプリ、デバイス面も整った現在の時代的背景もあるかもしれません。もしもこの展示が現実空間で行なわれていたら、相当に大きなギャラリースペースが必要となるので、それはまるで言葉のあやのように現実的ではないかもしれません。今回は9つの国から15名の写真家達が参加した展示となりました。僕にとっては日本にかつて存在した国境のひとつBorderlandシリーズで、ボーダーレスな企画に参加出来たことを心から感謝したいと思います。アイデアを次々と形にしていくICWの五年後、十年後が楽しみです。

 

今回の展示が以下のサイトで取り上げられたようです。In Conversation With創始者二名の母校、ロンドン芸術大学のPost-Grad Communityと、美大生や卒業生の新進気鋭アーティストを紹介するプラットフォームThe Pupil Sphere。今回のオンライン展示HIDDEN HISTORIESのことが語られています。一読してみてください。

▶︎ ual | Post-Grad Community
▶︎ The Pupil Sphere

 

HIDDEN HISTORIES exhibition | Artist Profile

Hidden Histories by ICW Artist Profiles

(via In Conversation With)

▶︎ HIDDEN HISTORIES online exhibition by ICW

In Conversation Withによるオンライン・エキシビションHIDDEN HISTORIESのArtist Profile、そのステートメントがICW teamによって英文校正されていました。 ICW teamに感謝。

HIDDEN HISTORIESというテーマの下、創始者二名と世界中から公募された写真家とのコラボレーション展、2021年1月12日まで開催されています。今年のコロナウィルスによるパンデミック、欧米ロックダウンという状況だけでなく、国境を越えたコラボレーションとしても用いられたVRをお楽しみ頂ければと思います。

*English proofread : ICW team (Thank you so much!)

 

ICW team : Michaela Nagyidaiová and Kristina Sergeeva

 

Virtual Tour: HIDDEN HISTORIES online exhibition by ICW

Virtual Tour (VR) | HIDDEN HISTORIES online photography exhibition by In Conversation With

▶︎ HIDDEN HISTORIES online exhibition by ICW

In Conversation Withによるオンライン・エキシビションHIDDEN HISTORIESに “Borderland” シリーズで参加させて頂いています。開催中VR展示のバーチャル・ツアー動画がICWより公開されました(4分55秒)。ご参照頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

HIDDEN HISTORIES photography exhibition: Nov.12.2020 – Jan.12.2021

 

*with my project ‘Borderland
(Movie ©︎ In Conversation With)