Borderland Part II

Add 8 photos: Series “Bordeland” 2019 – ongoing

These photographs are part ofBorderland”, one of my photo archive projects. I live in the city of Sagamihara (Kanagawa Prefecture), where the US Army Sagami General Depot is situated. In 2014, 17 of the depot’s total 214.4 hectares were returned to Japan. A local pro soccer team is planning to relocate its home stadium to this area. There are also plans to construct an extension of the Odakyu Tama railway line and a new station underground here. What this currently unused site will look like in the future is very hard to imagine. Recording this landscape as it changes will require a long (10-year) time-frame. Since the end of the War in 1945, Kanagawa Prefecture seems to have experienced an influx of American culture, as the US Army’s presence has brought jazz, surfing, surf music, movies, hamburgers, entertainment, art and the like to Shonan coast and even the central area of the prefecture where I live.

Translated by Michael Normoyle and Yoshiko Furuhashi at M&Y Translations (Birmingham, UK)

 

Borderland」に追加した8枚の写真について: これらは、私の写真アーカイブ・プロジェクトのひとつ「Borderland」に関連した写真です。私が住む神奈川県内には米陸軍相模総合補給廠があり、2014年に214.4ヘクタールのうち17ヘクタールが土地返還されました。将来この場所には、地元のプロ・サッカーチームのホームスタジアムが移転される計画となっており、さらには、小田急多摩線が延伸され、地下に新たな駅が建設される計画となっています。現在の手付かずの土地からは未来の風景を想像するのはとても難しいですが、移り変わっていく風景を記録していくには10年単位の長い年月が必要です。そして、神奈川県の文化に目を向けると、1945年の終戦以降、湘南海岸を始め、この県央地区でも、ジャズ、サーフィン、サーフ・ミュージック、映画、ハンバーガー、エンタテインメントやアートなどのアメリカ文化が米軍を通じて入ってきたそうです。

*参考文献:「米軍基地と神奈川」國學院大学講師・栗田尚弥編著 有隣新書、他
*土地返還された部分は現在でも立入禁止です。また、現役米軍基地は許可なく立入及び撮影することは出来ません。

cf. My website ‘Note’ (May 2020)

 

URBANAUTICA Institute Awards 2020

 

I am so glad my photo project ‘Coastline’ is shortlist at the URBANAUTICA Institute Awards 2020 (Category: Anthropology and Territories). Thank you to Steve Bisson, Editor-in-Chief at URBANAUTICA Institute (Italy).

イタリアURBANAUTICAによるコンペティション、URBANAUTICA Institute Awards 2020のショートリストに「Coastline」シリーズが選出されました(カテゴリー: 人類学、領域)。以下のリンクにWinners / Shortlisted projects / Special mentionsのそれぞれに選出された方々のプロジェクトとアーティスト・ステートメントが掲載されています。よろしければチェックしてみてください。

Winners, Shortlisted projects and Special mentions:
▶︎ URBANAUTICA Institute Awards 2020

2008年に現在パリの美大教授を務められているSteve Bisson氏によって創設されたURBANAUTICA。URBANAUTICAからは2010年頃にGianpaolo Arena氏が独立してLandscape Storiesを創設。そのLandscape Storiesからさらに派生してフランスにVelvet Eyesが創設されるなど、URBANAUTICAはその源流とも僕は捉えているので、今回受賞には至りませんでしたがショートリストに選出されて大変嬉しいです。

 

Group zine


「zineというものを知っている?」。13年前の2008年、印刷出版大手に勤務する友人からそう聞かれたとき、「ジン」という言葉はまだ身の回りでは聞き慣れないものだったように思います。当時その友人と都心をぶらつき、僕は林央子さんによる「here and there」という本をブックショップで手に取りました。ホンマタカシさんなどが参加されていて、それは写真に特化したものではなく様々な記事が収められているアート誌、グラフィックデザイナーによる先鋭的な試みなども形にしているインディあるいはzineならではの刊行物でした。

 

*Video: Goldenrod Editions (New York) first group zine issue 01

当時もうひとつ、写真に特化した「All things ordinary」というアメリカL.Aのグループzineを購入。それは当時、世界的流行でもあったガーリーカルチャーに沿ったキュレーション傾向でしたが、表紙写真と掲載アーティストのクレジットにはBryan Schutmaatの名もありました。

グループとは、チームやメイトとは少し違って、コンセプトを基に選りすぐる枠。欧米各国のグループzineは、毎号世界中から作品を公募して、その都度選考した作家作品を紹介するもの。日本のグループのようにいつも同じ顔ぶれということはありません。グループzineの楽しいところは、ページを捲りながらこの作品良いなと新たな作家を知るきっかけになったり、知る人ぞ知る作家がここに!と発見できたりすることです。きっと、常に新しいアーティストを探しているキュレーターやエディタなども購買層に含まれているのではないかなと想像します。いずれにせよ、アメリカ発祥のzineというメディアの特徴は、雑誌のように広告収入を得ておらず、商業目的ではないところで、そうしたインディの文化を支えているもののひとつは、日本にはない国からの助成金かもしれません。

ちなみに、海外のあるイラストレーターが、大きな「Magazine」、中くらいの「zine」、小さな「ne」とユーモラスにイラスト化していたのがちょっと面白かったです。

 

Landscape Stories Magazine | Coastline

My photo series “Coastline” has been featured on Landscape Stories Magazine blog (LS30 | Archive – Memories of the Future). Thank you to Gianpaolo Arena, Editor-in-Chief at Landscape Stories Magazine and Sara Spinelli, Social media editor at Landscape Stories Magazine for featuring my work.

イタリアのコンテンポラリー・フォトグラフィ・マガジンLandscape Stories Magazine blogに「Coastline」シリーズが掲載されました(12 photos + Project statement)。よろしくお願いします。

*このシリーズのステートメントはイギリス・バーミンガムのM&Y Translations (Michael Normoyle & Yoshiko Furuhashi) 様に英翻訳して頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。

 

In Conversation With

In Conversation Withが創設されて間もなく、全世界はコロナウィルスによるパンデミックに突入し、欧米の街は軒並みロックダウンされました。その直後、全世界の写真家達とビデオ会議を始めて、各国の写真家達との対談やポートフォリオをオンラインでシェアし始めたのがICWの創始者Michaela NagyidaiováKristina Sergeevaでした。ICWの名称は(In conversation with 〜との対談)、コロナ禍の制約の中、オンラインの活用でより柔軟な発想を持ち合わせたように僕には感じられました。

ICW創始者二名が個々に制作しているドキュメンタリー・シリーズ、そこに内包されている要素をワードとして抽出し、それを公募のテーマにして、世界中の写真家達とコラボレーションを始めたところにも僕はすぐに興味を持ちました。その特定ワードに基づく様々な見解や新たに知り得た各国の歴史などを共有、学びの場にしているところがユニークで、まるで美大の通信教育部のような面白い試みにも思えました。それを彼女達は「ビジュアル・ディスカッション」と呼んでいます。

 

ICWの公募は、Family Spaces、Getting By、そしてHidden Historiesで三回目。今回は9つの国から15名の写真家達が参加した展示となりました。バーチャル・リアリティを用いた展示は初の試みです。ロックダウンされていた欧米各国の状況とコロナ対策、世界中の写真家達との国境を越えたコラボレーション、新たな体験や鑑賞方法など、バーチャル・リアリティを用いた経緯はその他にも、VRプラットフォームやアプリ、デバイス面も整った現在の時代的背景もあるかもしれません。もしもこの展示が現実空間で行なわれていたら、相当に大きなギャラリースペースが必要になるので、それはまるで言葉のあやのように現実的ではないかもしれません。僕にとっては日本にかつて存在した国境のひとつBorderlandシリーズで、ボーダーレスな企画に参加出来たことを心から感謝したいと思います。アイデアを次々と形にしていくICWの五年後、十年後が楽しみです。

 

ICW創始者の言葉が以下のサイトでも紹介されたようです。彼女達の母校、ロンドン芸術大学のPost-Grad Communityと、美大生や卒業生の新進気鋭アーティストを紹介するプラットフォームThe Pupil Sphere。今回のオンライン展示「Hidden Histories」のことが語られています。

▶︎ ual | Post-Grad Community
▶︎ The Pupil Sphere

 

HIDDEN HISTORIES exhibition | Artist Profile

Hidden Histories by ICW Artist Profiles

(via In Conversation With)

▶︎ HIDDEN HISTORIES online exhibition by ICW

In Conversation Withによるオンライン・エキシビション「Hidden Histories」、私のアーティスト・プロフィールがICWチームによって英文校正されていました。ICW創始者の二人に感謝。このサイト上の「Borderland」のステートメントも早速修正しました。

「Hidden Histories」というテーマの下、創始者二名と世界中から公募された写真家とのコラボレーション、2021年1月12日まで開催されています。今年のコロナウイルスによるパンデミック、欧米ロックダウンという状況だけでなく、国境を越えたコラボレーションとしても用いられたVRをお楽しみ頂ければと思います。

*Artist profile: English proofreading by ICW team (Thank you so much!)

 

ICW team : Michaela Nagyidaiová and Kristina Sergeeva

 

HIDDEN HISTORIES exhibition | Virtual Tour

Virtual Tour (VR) | HIDDEN HISTORIES online photography exhibition by In Conversation With

▶︎ HIDDEN HISTORIES online exhibition by ICW

In Conversation Withによるオンライン・エキシビションHIDDEN HISTORIESに “Borderland” シリーズで参加させて頂いています。VR展示のバーチャル・ツアー動画がICWより公開されました(4分55秒)。ご参照頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

HIDDEN HISTORIES photography exhibition: Nov.12.2020 – Jan.12.2021

 

*with my project ‘Borderland
(Video ©︎ In Conversation With)

 

Goldenrod zine Issue 01

I’m happy to be featured in the first group zine issue 01 of Goldenrod Editions. Thank you to Roslyn Julia and Grace Tyson for selecting my work.

Curated and produced in New York, US by Goldenrod Editions
Founders : Grace Tyson and Roslyn Julia

5×7 inches / 114 pages / perfect bound
53 Artists / 99 color photographs
Edition of 100
US $20

▶︎ Item description / Online shop

NYの写真家Roslyn JuliaとGrace Tysonが立ち上げたインディペンデント・パブリッシャー、Goldenrod Editions初のGroup zine、Issue 01がいよいよ完成して「Wintertag」シリーズのサブシリーズ、The misty roadから二点掲載されました。NYのロックダウンにより約一年遅れてのリリース。非常に困難な状況の中、RoslynとGraceに感謝です。$20となっています。よろしくお願いします。

 

裏話: 本が完成した際に連絡があり、そのお礼のメッセージをRoslynに送ったところ、あなたのページはこんな感じ、と片手で本を開いた写真と、これも送ってあげる、と上記の原稿のコピー画像をくれました。直後にヒューイゴー!と言われ、それを合図にソーシャルに投稿した次第です。後日、オーダーした本が届いた際には複数部同梱されており、ちょっと背表紙に傷があるのを余分に入れといた、売り物のストックには含められないけど、傷はたいしたものじゃない、だからそれは日本のお友達に自由に配って!と、そんなRoslynに感謝。

(Book images ©︎ Goldenrod Editions)

*Goldenrod Issue 01は、Sold outになりました。

 

HIDDEN HISTORIES exhibition by ICW

 

HIDDEN HISTORIES online exhibition by In Conversation With will be held from Nov.12.2020, with my project “Borderland“.

Please check out ICW official website
▶︎ https://www.in-conversationwith.co.uk/

Artists : Giuliana Borrelli, Matteo Capone, Fraser Crichton, Margaux Crump x Jake Eshelman, Yassen Grigorov, Vera Hadzhiyska, Lorraine Olivia Hamberger, Salome Jishkariani, Martina Martorelli, Nino Memanishvili, Michaela Nagyidaiová, Masato Ninomiya, Kristina Sergeeva, Vytaute Trijonyte

Thank you to ICW team Michaela Nagyidaiová and Kristina Sergeeva for selecting my work.

*About In Conversation With
Photograd : A Q&A with In Conversation With

 

In Conversation With主催のオンライン展示「Hidden Histories」が11月12日より2ヶ月間開催されます。世界9ヶ国から15名の写真家が選出されています。私は「Borderland」シリーズで参加します。コロナ禍と欧米各国のロックダウンの中、ICWの創始者Michaela NagyidaiováKristina Sergeevaが選択した展示方法はバーチャル・リアリティ (VR) でした。ICWのオフィシャルサイトでアナウンスがありますが、専用アプリと出来ればVRゴーグルをご用意頂いてバーチャル空間を楽しんで頂ければと思います。よろしくお願いします。

HIDDEN HISTORIES online exhibition by ICW
(Movie ©︎ In Conversation With)

 

log: Exhibition Viewing 2020

Photo : みどり荘 Meguro, Tokyo

Photography
2020.02ホンマタカシSymphony その森の子供 mushrooms from the forestPOST BOOKS
2020.07藤原敦2200Milies蒼穹舎
2020.07EINSTEIN STUDIO
ナギジュン, 他
New Japan Photo Final Exhibitionみどり荘
2020.08岩根愛, 赤鹿麻耶, 菱田雄介, 原久路&林ナツミ, 鈴木麻弓あしたのひかり/日本の新進作家 Vol.17東京都写真美術館
2020.08伊藤桂司, 岡田佑里奈, 五木田智央, 後藤繁雄, 小林健太, 鈴木親, 港千尋, 横田大輔, 他neo tokyo zinePOST BOOKS
2020.11小浜はるみ, 他Tokyo (Virtual) Art Book FairVR | 東京都現代美術館
2020.12恩田義則, 山吹泰男, 鷺坂隆, 城石裕幸, 三東サイ, 水谷綾子, GENKI, 堤敦子, 高倉千鶴ひびき目黒区美術館区民ギャラリー
2020.12齋藤守ヨコスカ (*)蒼穹舎
Paintings
2020.10まちだゆかりの作家
若林奮
町田市立国際版画美術館
2020.10西洋の木版画
500年の物語
町田市立国際版画美術館

*正式タイトルは「it’s like this, ヨコスカ」

04.07.2020 COVID-19 緊急事態宣言発令
05.25.2020 COVID-19 緊急事態宣言解除