at Yamanote Photographic

My photography prints + Wood frame sample at Yamanote Photographic. Yamanote Photographic is an ILFORD certified print lab in Japan. I got some advice about inkjet print from printing director.

緊急事態宣言が開けてすぐ、事前にアポイントメントをとった上で、東京・東神田のプリントラボ・山ノ手写真製作所にお伺いしました。額装やブックマットに関するアドバイスを頂きました。日頃、中判カラー・ネガフィルム現像でお世話になっているプロラボ・写真弘社と同じ建物内です。

今年2月、裁断機とA3+インクジェット・プリンターを自宅に導入しました。昨年からのコロナ禍と、暗室などが営業自粛されていた状況もあって自宅内インクジェット・プリントを始めたものの、インクジェットはカラーよりも白黒の方が圧倒的に難しいと感じていて、暗室で手焼きしたプリントと見比べながら試行錯誤を繰り返しています。山ノ手写真製作所でカラーと白黒のプリントのチェックもして頂けたのは本当に良い体験となりました。

*プリント制作やプリント販売に関するコラムをつづきに書きました。

 

小浜はるみさんより、懐かしい「Studio Voice」、「Ryuko Tsushin」、「花椿」の他、「Numero Tokyo」などの雑誌類(左下)とホンマタカシ氏著「たのしい写真(平凡社)」を頂きました。震災を機に本棚を処分してしまったので暫定的にラタンバスケットへ。

昨年、コロナウイルスによるパンデミックが発生して欧米各国がロックダウンしたとき、欧米の一部の写真家達は、A2またはA3+インクジェット・プリンターを自宅に導入して、自宅で作ったプリント作品をびっくりするくらい安価に販売し始めました。ギャラリー契約作家のエディション・ナンバー付きオリジナル・プリントの価格とは対照的で、それらはよりオルタナティブなインディのスタンスというか(それでも彼らは美大でBFAやMFAの学位を取得しているキャリアの持ち主だったりするので、クオリティは折り紙付きです)、12×16の小半切よりもさらに大きな13×19の額装ナシで60ドルなど、元々部屋やオフィスにアートを飾る文化が根付いている国々だからなのか、より自由により身近にアートをというムーブメントが、ロックダウンによる閉塞感からの解放として欧米の一部で起きたのかな?という印象を持ちました。

 

Taさん (Ta Photograph) からは、誕生日に「Studio Journal Knock 7 | Ephemeral Paradise (Sunnyside Press)」を頂いたので(一番右)、かつてTaさんが撮影を担ったmaison de plageのカタログ写真を模倣してコンデジで撮ってみた。

2010年頃、「HEY, HOT SHOT art for everyone」というニューヨークのギャラリーのオーナーが創設したコンペティションがあって、コンペを通過した作家のオリジナル・プリントが比較的安価に販売されていました。今でも欧米にはRISE ARTartspanSAATCHI ARTなど、写真や絵画などのマーケットプレイス/作品販売プラットフォームがありますが、作家自身による直販の例では、より気軽にライフスタイルの一環としてEtsyを利用した個人販売の他、サンフランシスコの風景写真家Ella PeakeさんなどはSociety6を利用した作品販売を行なっている様子です。インクジェット・プリントを活用していく上で、敷居は高くてもいずれはSAATCHI ARTなどに参加出来るような準備もしていければと思います。