YPF Portfolio review

第一回ヨコハマフォトフェスティバル、公開型ポートフォリオ・レビューのアートイベントに、アートディレクター推薦枠よりエントリーさせて頂きました。レビューを終えてのレポートです。

Yokohama Open Portfolio Review
Jan.16.2010 [Sat] 13:00 – 19:00
Jan.17.2010 [Sun] 13:00 – 18:00 一般開放日
横浜赤レンガ倉庫1号館2階

 

レビュワーの方々には清里フォトアートミュージアム・細江英公館長、赤々舎・姫野希美代表、京都造形芸術大学・後藤繁雄教授、写真評論家飯沢耕太郎氏を始め国内写真界の代表的な先生方が数多くお見えになった中、自分には実績がありませんでしたが、三冊のポートフォリオを会場に持参しました。一冊は「All alone」というテーマでまとめた大四切のポートフォリオ、他二冊は六つ切のポートフォリオでした。一日目はレビュワーの方々へのプレゼンテーション、二日目は一般観客へのプレゼンテーションでした。Getty Images小林正明アートディレクター、小山誠司クリエイティブ・コンテント・エディター、相鉄エージェンシー指澤祐二クリエイティブ・ディレクター、デジタルカメラマガジン川上義哉編集長、そしてEMON PHOTO GALLERY小高美穂プロデューサーには30分以上にも渡るご丁寧なレビューやアドバイスを頂きました。お忙しい中本当にありがとうございました。

 

今回のイベントをプロデュースされた永田陽一さんより、欧米のアート誌/コンテンポラリー・フォトグラフィ・プラットフォームについて貴重なお話をお伺いすることが出来ました。ギャラリーシステムに入るのは(コマーシャルギャラリーの契約作家になるのは)至難の業。その近道はポートフォリオ・レビュー。そして、意欲や志を持って欧米のフォトグラフィ・プラットフォームに挑戦し(受付要項に沿って、エディタやキュレーターに直接作品を提出し)、そのWebサイト上やアーティストカタログに掲載されれば、それを見るのは欧米各国の識者、同じ志を持つ各国アーティスト達。インディでも美術館キュレーターとも繋がっているその背景と欧米ファインアート界の成熟した文化。但し、アーティスト・ステートメントとCV(英文履歴書)は必要。日本では言葉や文章で多くを説明しないことが美学でも、海外では言葉でのプレゼンテーションが大事。ソーシャルメディアのアカウントだけではポートフォリオはもとよりコミットメントにもならないなど、そのすべてが勉強になりました。ありがとうございました。

*2016年以降の細々とした挑戦履歴は、featuredphoto competitionpublicationsにそれぞれ記載。

 

Jan.18.2010 | Yokohama

写真2枚目: 会期終了後、撤収作業時のブース。会期中の盛況がまるで嘘のよう。壁面に展示されていた作品は、事前開催された東京ポートフォリオレビューに参加された作家作品です。

写真3枚目: 会期中、人波の向こうの壁面に展示されていたこの方の作品(右側)がずっと気になっていました。撤収時にようやく近くで見ることが出来て束の間の幸福感。

YouTubeで見つけた今回のレビューの様子 : 動画#01 / 動画#02

イベント終了後、Getty Images Japanアートディレクターのご厚意で、原宿のオフィスに招待して頂き、非売品を含むGetty Images刊行の写真集三冊をご頂戴致しました。改めてお礼申し上げます。