End of the “Dialogue with photography ♯4”

Michelle Do and Josh Chaney at Terrace Square. May 23, 2025

テラススクエアで開催されていた展示イベント「Dialogue with photography ♯4 Monochrome Diary / Landscape」は今月23日に終了しました。ご来場頂いた方々ありがとうございました。主催の加藤孝司さん、フレームマン社のご担当者様には最終日までお世話になりました。

アメリカ・オハイオ州拠点の若き写真家Josh Chaneyさんが、今回の展示作家のおひとりマシュー・ジェニテンポ氏と次回の展示作家ブライアン・シュットマート氏が創設した出版社Trespasserで使用している紙(日本では流通していない)を教えてくれた。日頃、紙好きの僕は利き紙をする。今年一月、Joshさんは五月に日本へ行くから立ち寄りたいと言っていた。彼が帰国する六月までに僕はあるものを彼のご自宅へ発送する。そのお返しに彼はアートブックを送ってくれるらしい。

 

Dialogue with photography ♯4 Monochrome Diary / Landscape
Left to right: Matthew Genitempo, Takashi Kato, Agnieszka Sosnowska and Masato Ninomiya
This photo was taken by Toshiyuki Nanjo-san, An artist represented by HRD Fine Art, Kyoto.

テラススクエア・フォトの次回展示はブライアン・シュットマート。その圧倒的クオリティを前に鳥肌が立つ人も少なくないのではないかと想像。そんな中、17年前のFlickrで僕は奇跡的にブライアン氏から「ナイスワーク」とコメントを頂いたことがあった。その翌年2009年、唯一日本からは新津保建秀氏が掲載されていた『All Things Ordinary issue one』というアメリカLAのzineが出版されて、その表紙に抜擢されていたのが現在とは趣きの異なるブライアン・シュットマート氏のカラー作品だった。少なくとも当時から世界で際立っていた痕跡のひとつだし、今思えばそれは僕にとって初めて購入した写真系のzineだった。いわゆるジャケ買い。

 

featured in Lula Magazine

Dialogue with photography ♯4
This event was featured in Lula Magazine, a UK-based fashion, art and culture magazine.
Top photos (Mobile Ver.): Agnieszka Sosnowska and Masato Ninomiya
Thank you so much, Lula Magazine and Terrace Square Photo (Ensemble Magazine).

▶︎ Website: Lula Japan
▶︎ Instagram: @lula_japan

イギリス発のファッション&カルチャー誌Lula Magazineの日本版Lula JapanにDialogue with photography ♯4の紹介記事が掲載されています。バックナンバーには髙橋恭司氏や長島有里枝氏の記事なども掲載されているようですので、ご興味ある方はぜひチェックしてみてください。

Note: A few months ago, I had a relapse of Meniere’s desese and was fighting the disease. It’s still a little hard for me to look at social media (small screen). However, I am very grateful to have had the opportunity to participate in this wonderful exhibition. Thank you so much, the organizer of this event, Takashi Kato-san at Terrace Square Photo.

 

A2 (594mm × 420mm) Flyer: Dialogue with photography ♯4

在廊日程についてお問い合わせを頂くことがありますが、会場はアートギャラリーではなくオフィスビルのロビーですので在廊という概念は特に持ち合わせてはおりません。ご連絡を頂いた際にできるだけ都合を合わせて現地へ出向くようにします。そしてこの会期中、個人的にはメニエール病の再発と闘病などがあり、関係各者にはご迷惑とご心配をおかけしました。そんな中、音楽関連の旧友や写真作家の方から「見に行ってきたよ!」のメッセージや鑑賞予定のご連絡を頂きました。ありがとうございます。五月末まで引き続きよろしくお願いします。

 

Install day: Dialogue with photography #4

Video (0’53”) | Install day. The night of January 24th 2025
At Terrace Square ground floor (1F)

1月27日月曜日より展示イベントが始まりました。夜間に行なわれた会場設営時のビデオログです。昨年より準備段階の各打ち合わせに常に同行させて頂き貴重な経験をさせて頂きました。このイベントのホストで展示作家でもある加藤孝司さん、プロラボの方々や額装及び設営担当者様に感謝申し上げます。

僕の出展物の用紙には所々皺が寄っていますが、あえて裏打ちをしておりません。プロラボではヒーターを使用してロール紙をピンと伸ばしながらプリント作業をされたとお聞きしていますが、裏が透ける極めて薄い楮紙(和紙)の風合いそのままに手を加えない額装をお願いしています。額装のご担当者様から「同じモノクロでもこういうのは(用紙と印刷具合)初めて見た。これはこれで面白いかもしれない」とお言葉を頂き大変ありがたいです。

蛇足ですが、日本語のエッセイ(随筆)と英語のEssay(論文)では意味が異なるように、日本語のグループという単語は時にチームやメイトのように使われる印象もありますが、英語のGroupは個々にユニーク(独自性)なものをひとつのテーマで集めたものなどを指すと僕は認識しています。間違ってるかもしれないけれど。Dialogue with photography展に関してホストの加藤さんは同様にお考えと思いますので、今回のイベントも欧米圏の「Group show」の意味合いで解釈して頂けると幸いです。よろしくお願いします。

Terrace Square Photo Exhibition Vol.33
Dialogue with photography #4
Monochrome Diary / Landscape

Featuring work by:
Agnieszka Sosnowska
Matthew Genitempo
Masato Ninomiya
Takashi Kato (Host of Terrace Square Photo)

▶︎ Ensemble Magazine

Supported by:
Photographers’ Laboratory
Frameman Co.,Ltd.
Sumitomo Corporation
*フォトグラファーズ・ラボラトリーへの楮紙を含む和紙の持ち込みは原則要相談です。

 

Exhibition: Dialogue with photography #4

「Terrace Square Photo Exhibition Vol.33 | Dialogue with photography #4」が2025年1月27日から2025年5月23日まで、神田テラススクエアで開催されます。展示作家はアメリカ・テキサス州のMatthew Genitempoさん、ポーランド出身アイスランド拠点のAgnieszka Sosnowskaさん、加藤孝司さん、僕の四名です。

▶︎ Ensemble Magazine

マシュー・ジェニテンポさんの写真集はAperture PhotoBook Awardsに入選など、その世界で常に話題となりますが、Bryan SchutmaatさんらとTrespasser Booksを創設後、昨年にはアグニエシュカ・ソスノフスカさん初の写真集『FÖR』もリリースされ、版元を含む全世界からたちまちソールドアウトになりました。日本では大規模アートイベントを除いて、展示イベントでパブリックスペースを利用することはなかなか難しいと思われる中、このイベントのホストを務められている加藤孝司さんと、今回参加させて頂くことになりました僕の計四名によるMonochrome Diary / Landscapeです。

僕の出展物は、エコロジーな原料でハンドメイドで作られる楮紙(和紙)の使用をお許し頂き、「Eden」から六点出展します(大全紙×1, 小全紙×5)。公共空間を行き交う人々の背後で、我々が日々暮らす地球や惑星、自然環境などを抽象的に漠然とイメージして頂ければ幸いです。尚、オーソドックスな額装でも楮紙の面質が多少見えるようなアイデアをドイツのビジュアル・アーティストPh.D. Sandra Köstlerさんより頂きました。感謝申し上げます。
*今回のフライヤーは大きなサイズとなっているようです。会場の棚でお手にとってみてください。

会場: テラススクエア 一階
期間: 2025年1月27日月曜日〜2025年5月23日金曜日
開館: 8:00〜20:00(最終日18:30)
休館: 土曜日、日曜日、祝日
住所: 東京都千代田区神田錦町3-22
都営地下鉄 東京メトロ 神保町駅 A9出口から徒歩二分

展示会場はオフィスビル一階。開館は平日のみですが上階にはカフェ&バーやレストランもございます。近隣には竹尾見本帖本店の他、神保町書店街には写真集を扱う古書店も多数ございます。2月17日(月)には神田スクエアホールでピアニストHania Raniのコンサートも開かれます(チケット完売)。お近くにお越しの際には是非お立ち寄りください。

 

Work in progress: Group show

今月末より参加させて頂く展示イベントの準備と打ち合わせ。イベントの詳細は後日再投稿します。

展示イベントの告知をきっかけに、海外の写真家から「前々から聞こうと思ってたのだが」と日本に関する相談を受けた。そのコミュニケーションが嬉しかった。スペインの写真家からは「実は日本に関連する私的な写真プロジェクトを進めていて日本に行く予定なのだが、滞在予定地周辺にアーティスト・イン・レジデンスはあるだろうか?」と。そこで、東京からのルート上に位置するギャラリーのレジデンス・プログラムをシェアしたところ、「良いアイデアを思いついたよ」と返事があった。彼はそのギャラリーが開催する国際コンペティション(受賞者には展示開催と助成金が付与される)の方に目を留めた様子。「まずそれで日本で展示できるように、そしてお金を得て、プロジェクトの撮影に数日間出歩くことにしようかな」。彼の初の写真集が出版予定であることも教えてくれた。目的のプライオリティとか計画のアイデアに役立てたならよかった。マサト!ビッグハグ、いつか会おう!と最後に書かれていた。そして、アメリカ中部のアーティストで、エクスペリメンタル(実験的)写真プロセスとオルタナティブ写真プロセスを謳うサラ・シルクスさんから「あなたの(昨年作った)手製本はどこで買える?」とリクエストが届いたりすると、昨年のブックフェアと、我儘を言って自分だけ楮紙の使用をお許し頂いた今回の展示に感謝なのです。

葛飾区四つ木にて、プロラボから送られたプリントの額装打ち合わせ
My work: Pigment printed on Awa washi Murakumo Kozo Select White 42 gsm (24×20 inch, 16×20 inch)
下: 加藤孝司さん撮影

 

Postcards for Palestine

▶︎ Postcards for Palestine
Organized by founder Peter Watkins
Graphic design by Sharp Objects

Fundraising exhibition
December 12th, Berlinskej Model Gallery in Prague
December 14th-16th, Claire de Rouen Books in London
+1 Day. December 17th, Claire de Rouen Books in London
The signed postcard-sized artworks will be available for the flat rate of 20 EUR / 20 GBP.

1000+ Artists
Federico Clavarino, Jim Goldberg, Dylan Hausthor, Katrin Koenning, Michael Lange, Mark Power, Simon Roberts, Isaiah Winters and more

12月12日にプラハのギャラリーで、14日から16日にはロンドンのアートブックショップ、クレア・ド・ローエンで(1日追加、17日まで)パレスチナ人道支援募金展が開催されます。展示販売されるポストカードサイズの作品の収益はPalestine Children’s Relief Fund国連パレスチナ難民救済事業機関に寄付されます。40ヶ国、1,000名を超える参加者には上記のような欧米各国の著名写真家達も含まれることがアナウンスされています。

 

12月20日追記: 僕も参加登録していた中、ウクライナ情勢もあって主催者拠点の中央ヨーロッパへの郵送が大幅に遅延していると局員さんから聞いていました。無事に届いたようで、会期中プラハのギャラリーに行ってくれた人、(ロンドンの)棚でそれらのひとつを見た、素晴らしいと言ってくれた人、イベントに携わったすべてのスタッフに感謝。1日3時間、プラハとロンドンの計5日間で、9,000EUR(現在のレートで1,410,000円)以上の収益があったと発表がありました。

1, 3: SAKURA
2: The Big Dipper パレスチナの人々が一日も早く空を見上げられることを願う
ILFORD imaging GALERIE Gold Fibre Pearl 290 gsm
105mm × 148mm Signed on reverse side

A roundup of charity print sales in support of Gaza
▶︎ British Journal of Photography

 

Black Box Gallery

It’s a little early but I’ll let you know. This photo (from my series “Coastline”) is included in the upcoming group show “Viewpoint: Landscape and Architecture” at Black Box Gallery in Portland, Oregon. Thank you so much, jury and director Todd Johnson for selecting my work.

A juried group photo show “Viewpoint: Landscape and Architecture”
Date: January 01 2022 – January 20 2022
Open: Thursdays and Fridays, 12-4 pm (PST)
Place: 811 East Burnside St. #212 Portland, Oregon 97214

Matted print and 18”x24” framed by Black Box Gallery.
Thanks to Todd for sending me a couple of install shots!

2022年1月1日から20日まで、アメリカ・ポートランドのBlack Box Galleryで、公募展「Viewpoint: Landscape and Architecture」が開かれます(審査員: Todd Johnson at Black Box Gallery)。ギャラリー展示は24名、私の「Coastline」から一点選出されました。ギャラリーでは約5年間、プリント作品のオーダーも可能で(私のは$450です)、会期終了後にはオンライン展示30名を含む全54名が掲載されるblurbのカタログ写真集が刊行されます。今回現地に行けないのは残念ですが、アメリカ西海岸在住の方など、リベラルな街ポートランドにふらりと立ち寄って頂けたら幸いです。

公募展「Viewpoint: Landscape and Architecture」
期間: 2022年1月1日 – 2022年1月20日
開廊: 木曜日と金曜日 午後12時から午後4時 (JST-17)
場所: Black Box Gallery Portland, OR.
*上記スケジュールはオンライン展示を含む

*Thank you for your support in the past year. All the best to you this holiday season!

In Conversation With

In Conversation Withが創設されて間もなく、全世界はコロナウィルスによるパンデミックに突入し、欧米の街は軒並みロックダウンされました。その直後、全世界の写真家達とビデオ会議を始めて、各国の写真家達との対談やポートフォリオをオンラインでシェアし始めたのがICWの創始者Michaela NagyidaiováKristina Sergeevaでした。ICWの名称は(In conversation with 〜との対談)、コロナ禍の制約の中、オンラインの活用でより柔軟な発想を持ち合わせたように僕には感じられました。

ICW創始者二名が個々に制作しているドキュメンタリー・シリーズ、そこに内包されている要素をワードとして抽出し、それを公募のテーマにして、世界中の写真家達とコラボレーションを始めたところにも僕はすぐに興味を持ちました。その特定ワードに基づく様々な見解や新たに知り得た各国の歴史などを共有、学びの場にしているところがユニークで、まるで美大の通信教育部のような面白い試みにも思えました。それを彼女達は「ビジュアル・ディスカッション」と呼んでいます。

 

ICWの公募は、Family Spaces、Getting By、そしてHidden Historiesで三回目。今回は9つの国から15名の写真家達が参加した展示となりました。バーチャル・リアリティを用いた展示は初の試みです。ロックダウンされていた欧米各国の状況とコロナ対策、世界中の写真家達との国境を越えたコラボレーション、新たな体験や鑑賞方法など、バーチャル・リアリティを用いた経緯はその他にも、VRプラットフォームやアプリ、デバイス面も整った現在の時代的背景もあるかもしれません。もしもこの展示が現実空間で行なわれていたら、相当に大きなギャラリースペースが必要になるので、それはまるで言葉のあやのように現実的ではないかもしれません。僕にとっては日本にかつて存在した国境のひとつBorderlandシリーズで、ボーダーレスな企画に参加出来たことを心から感謝したいと思います。アイデアを次々と形にしていくICWの五年後、十年後が楽しみです。

 

ICW創始者の言葉が以下のサイトでも紹介されたようです。彼女達の母校、ロンドン芸術大学のPost-Grad Communityと、美大生や卒業生の新進気鋭アーティストを紹介するプラットフォームThe Pupil Sphere。今回のオンライン展示「Hidden Histories」のことが語られています。

▶︎ ual | Post-Grad Community
▶︎ The Pupil Sphere

 

HIDDEN HISTORIES exhibition | Artist Profile

Hidden Histories by ICW Artist Profiles

(via In Conversation With)

▶︎ HIDDEN HISTORIES online exhibition by ICW

In Conversation Withによるオンライン・エキシビション「Hidden Histories」、私のアーティスト・プロフィールがICWチームによって英文校正されていました。ICW創始者の二人に感謝。このサイト上の「Borderland」のステートメントも早速修正しました。

「Hidden Histories」というテーマの下、創始者二名と世界中から公募された写真家とのコラボレーション、2021年1月12日まで開催されています。今年のコロナウイルスによるパンデミック、欧米ロックダウンという状況だけでなく、国境を越えたコラボレーションとしても用いられたVRをお楽しみ頂ければと思います。

*Artist profile: English proofreading by ICW team (Thank you so much!)

 

ICW team : Michaela Nagyidaiová and Kristina Sergeeva

 

HIDDEN HISTORIES exhibition | Virtual Tour

 

Virtual Tour | Hidden Histories VR Exhibition by In Conversation With

オンライン・グループエキシビションHidden Historiesに 「Borderland」シリーズで参加させて頂いています。Virtual Reality空間の展示、そのツアー動画がICWより公開されました。主催者の出身大学、ロンドン芸術大学 (UAL) のウェブサイト内の記事も併せてご参照頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

Exhibition Feature ▶︎ UAL | Post-Grad Community

15 photographers from 9 different countries:
Giuliana Borrelli, Matteo Capone, Fraser Crichton, Margaux Crump x Jake Eshelman, Yassen Grigorov, Vera Hadzhiyska, Lorraine Olivia Hamberger, Salome Jishkariani, Martina Martorelli, Nino Memanishvili, Michaela Nagyidaiová, Masato Ninomiya, Kristina Sergeeva, Vytaute Trijonyte

Hidden Histories photography exhibition: Nov.12.2020 – Jan.12.2021

 

*with my project Borderland
(Video ©︎ In Conversation With)