in Osaka

6月16日金曜日、大阪hitoto gallery。今回のインパクトはタイトルからだった。フライヤーのデザインは、タイポグラフィだけで見事に文言の意図を表現されているような美しくて強い印象だった(*注釈)。”めをつむってみる”、”see inside” との関連とかつながりも想像しながらギャラリーのドアを開けると、1年ぶりにお会いするこひやまさんのお顔には初めて見るヒゲがあった。

*Kohiyama Takahiro Photography exhibition. Flyer/Logo designed by Tanaka TATSUYA (DesignSALAD/hitoto) | 敬称略

 

*記録動画はブレブレです…  コンデシでもちゃんと意識集中しなければと色々と反省。*僕は変におかしくイントネーションがつられてしまっていますが(汗)、10年の付き合いの中で普段そのへんの関東人よりも美しい標準語を話すTaさんが突然関西言葉になったのには本当に驚いたのだ。自分の普段の口語は語尾が「さ、よ、ね」になる神奈川弁です。あのさ、それでさ、そうだよね、そうじゃんよ。

組写真にはストーリー(読む順番)がある中、今回のこひやまさん展を観ながらむしろ自分自身の方に意識が向いてしまった。自分の人生を自分で受け入れていないというか、向き合えていないところ、時間の経過、愛すべき存在の有無でもいいし、自分は何を感じながら日々生きているの、全部からっぽだ…と思った。こひやまさんはたぶん装わない。かつての「演出写真こーかい劇場」のイメージが強いという方もきっとたくさんいらっしゃると思う中、僕は私写真シリーズでこひやまさんを初めて知り、そんなこひやまさんのかつてのシリーズも思い出しながら、今回は内面と外側との間、そこに波が立っているような感じがした。ギャラリースペースの中央、マット台紙にセットされた文章も読みながら、こひやまさんらしさを仮に「まっすぐ」としたら、今回の展示はレイアウトも故意にまっすぐではないようなところも、こひやまさんがまっすぐだからそうなったのかもしれないと思った。

 

同時開催の「コヒ山スタジオ」。希望者をこひやまさんが即興で撮り下ろす企画。即興でも絵画のクロッキーとは異なる、対話しながらその場のひらめきで描かれる感じだった。動画は個展2日目の様子。その日の夜ご飯トークタイム中にTaさんがこひやまさんへあるリクエストをした。そのとき、こひやまさんに変化が起こったような気がする。会期中こひやまさんのアプローチはどのように変わるのだろう。撮影体験をした方達がちょっと羨ましく、どんなものが出来上がるのかいつか結果も見てみたい。

 

*昨年の高松での個展で展示されていた6×7からの手焼きプリントと、こひやまさんご自身がその後に焼き直した8×10のコンタクトプリント、そのポートフォリオを見させてもらっている図。ブレてしまった…

動画の中のOURS. 7DAYS SCENE撮影エピソードに関連して。10年以上前、当時クリエイター・リンクリスト・サイトというのがあって、そこで京都拠点の写真家・平野愛さんのFLAT-FIELD.netを知り、当時は劇団などを撮影されていた平野さんの写真を紙媒体でも見たいと思った自分は思いきって問い合わせをした。ご丁寧に、京都Lマガジンや京都芸術批評誌にカメラマンとして携わられている旨の返信を頂いた。平野さんとのコンタクトはその一度きりの中、昨年の高松で、京都拠点で何かしら接点あるのかなと思ってこひやまさんにお尋ねした。それから間もなく、偶然こひやまさんが平野さん企画+動画内でお聞きした元・京都Lマガジン編集、Re:S所属の竹内さん編集による7DAYS SCENEに携わられて、画面を通してそれを見ながら勝手に嬉しかった。7DAYS SCENEは、UR住宅の紹介ページでありながら関西を拠点に活躍されている数々の写真家のデータベースにもなっているところが見ていて楽しい。平野さんのFLAT-FIELD.netは体裁こそ当時と変わりないけれど、あの頃はオモテのコンテンツの他に知る人ぞ知る「ソースマガジン」というのもあって、”ある場所に” コラムが書かれていた。ユーモアをちょっと加えた複合的なアイデアが今も尚、平野さんらしいような気もする。

最後に、会場でこひやまさんの代表作がポストカードとして販売されていた。ポストカードというにはもったいない感じのフォーマット。自宅には何人かの手焼きカラープリント(習作含む)をフレームに入れて壁に飾っているけれど、こひやまさんのポストカード各種もフレームに入れて飾りたい。アシスタントを時々務められている島田さんからお聞きした撮影現場エピソードなども含めて、今回も楽しい時間をありがとうございました。

*小檜山貴裕オフィシャルサイト | noboka.net